お家で過ごそう♪プロジェクト

著書「Mikikoのチョークアート教室」

お家にいることが大切なこんな時期なので、お家にクレヨンや、もしかしてオイルパステルを見つけたら、チョークアートをしてはいかがでしょうか。
著書「Mikikoのチョークアート教室」の中からいくつかのモチーフの描き方をシリーズでご紹介します。黒板がなくても、あるもので、なんとなく、いつもと違うクレヨンの使い方...くらいの気持ちで、2色以上をくるくる混ぜながら...、上手にくるくる出来なくても、不思議な色になってしまっても、気にしない気にしない。
なんちゃってチョークアートでも、好きな色を使って楽しんで描いてみるきっかけになったら嬉しいです♪。

vol.1 いちご

あなたのいちごは何色ですか?

あなたのいちごは何色ですか?

あなたのいちごは世界でひとつです。
あなたは何色のいちごを見つけましたか?
あなたの感じたとおり
感じたままの色で
自由に色をのせてください。
そして、
あなただけのいちごを描いてくださいね。

 何色のいちごを見つけましたか?

Step 1:

  • ペーパーペンシルの下描きに、いちごのメインとなる色、カーマイン(#113)で、輪郭に沿って色を乗せていきます。
  • 光の当たる場所と光の強さを考えて、白(#100)でハイライトを入れます。
  • 中間色となるペールヴァーミリオン(#111)で、ハイライトのまわりを塗っていきます。
  • さあ、グラデーションを創っていきます。白とペールヴァ―ミリオンの重なっているところを中心に、境目をなじませるように、指でなでていきます。くるくるといちごの表面の丸みを表現するつもりで、グラデーションを創り上げましょう。

いちごStep1&Step2

Step 2:

  • ペールヴァーミリオンのまわりをカーマインで塗っていきます。境目にペールヴァーミリオンで2色を混ぜ合わせるように色を乗せておきます
  • 次に、境目をぼかすように指でなじませます。いちごの形に添って指を動かし、表面の丸みを表現していきます。
  • いちごの陰になる部分をセピア(#128)でシャドウを入れていきます。あまり広く入れすぎないように注意しましょう。シャドウを乗せすぎた部分を指でていねいになじませていきます。どうですか。立体感が出てきましたか?
  • 必要に応じて、カーマイン、ペールヴァーミリオン、セピアの3色でところどころに色を置き、指になじませて質感を高めます。入れすぎは禁物です。

<mikiko's talk>

ここでは中間色としてペールヴァーミリオンを使用しましたが、あなたの感じるいちごのままに、ピンクやイエロー、グリーンなどを中間色として使っても良いかもしれません。どんどん試して、新しいいちご、あなただけのいちごを見つけましょう。

いちごStep3&Step4

Step 3:

  • いちごの葉を仕上げていきます。サップグリーン(#143)で葉の輪郭を描き、ハイライト部分を白(#100)で塗ります。サップグリーンで葉の明るい部分を塗ってから、白で2色の境目を混ぜ合わせるように塗ります。葉の暗い部分はボトルグリーン(#147)を使います。
  • 指でなじませて、葉の質感を創っていきます。葉と葉の重なりの陰は、セピア(#128)でシャドウを入れていきながら指でなじませて、葉の重なりや奥行き、立体感を出します。

Step 4:

  • いちごの種をライトオーカー(#122)で描きます。「いちごになれ、いちごになれ」と美味しそうないちごを想像しながらトントントンとリズムよく描きいれていきましょう。パステルの角を使って描きます。
  • 葉と葉の境目や、果物とのシャドウ部分などに、ブラックペンシルを入れていきます。
  • いちごの種の下側にも少しだけブラックペンシルを入れて、立体感をつけます。さあ、これであなただけのいちごの完成です!

<制作例>
Mikikoのチョークアート いちごの作品を集めてみました。いちごいちご、いちごです♪

  • いちご制作例01
  • いちご制作例02
  • いちご制作例03

vol.2 ボードの作り方

ボードの作り方

チョークアートのキャンバス、ブラックボード(黒板)を作りましょう。

DIYが得意な方や、何枚か描いてみたいと思われた方はぜひTRYしてみてください。
チョークアートのボードの材料は特別なものはなく、すべて市販のもので作れます。
こんな時期なので、あるもの、近くで手に入るもので代用できるものはそうしてみてください。
材料の板も、MDFと載せていますが、合板でも何でもあるものでOKです。
ポイントは、ツヤ消しの黒ペンキ、そして薄めに手早く塗ることです♪
二度塗りじゃなくても、一度塗りで大丈夫です♪

用意するものはすべて市販品。ホームセンターなどで入手できます。

  • 水性ペンキ
    色は黒で、光沢のないもの(ツヤ消し、ツヤなしなどと表記されているもの)を選んでください。
  • ペンキ用ローラー
    ローラー部分がスポンジ状になっているもので、幅が10cmくらいのもの。
  • MDFボード
    ホームセンターで購入時、好きなサイズに切ってもらえます。サイズにもよりますが、厚さはだいたい5mm前後のものが扱いやすいです。
ブラックボードの作り方

制作手順

  • MDFボードに必要な量のペンキをたらします。たらす量は写真を参考にしてください。必要な量を1回でたらすようにして、後で足したりしないように気をつけましょう。
  • ローラーでムラに気をつけて塗っていきます。時間をかけると乾いてしまうので、手早く行いましょう。
  • 小口部分も塗ったら、できあがりです。黒色が浅いと感じたら、同様の手順で2度塗りしましょう。半日~1日程度乾かせば、チョークアートのキャンバスとして使えます。

vol.3 ベーグル

ボードを作って、いちごを描いて...、となると、ケーキやパンなど描きたいなあ...ってなりますよね。
美味しそうな茶色を味方につけたら、バリエーションがいっぱいです。
ということで、今回は著書「Mikikoのチョークアート教室」の中からベーグルのページの抜粋です。
ポイントは、グラデーションをキレイに均等にしすぎない、こと。
何より、自分が食べたいっっって思えるような焼き色、本にも書いてるように(Step4_3)、「美味しそう!」と笑みが出たら完成です♪

ベーグルStep1&Step2

Step 1:

  • ペーパーペンシルの下描きに沿って、ライトオーカー(#122)で輪郭に色を乗せていきます。さあ、ベーグル作りの始まりです!
  • 表面のハイライトのバランスを意識しながら、白(#100)でハイライトを入れます。
  • ハイライトのまわりにライトオーカーで色を入れていきます。ハイライトの延長のような感覚で。

Step 2:

  • ハイライトの白とライトオーカーの境目をなじませるように、指でていねいにグラデーションをつけていきます。
  • ローシエナ(#123)で、ベーグルの形や表面を意識しながら色を乗せていきます。
  • 色と色の境目をぼかすように指でなじませていきます。きれいにぼかせなかったり、グラデーションができなかったときには、同じところに同じ色を少しずつ足していき、また指でていねいになじませていきましょう。

<mikiko's talk>

ベーグルのようなツルツルとした表面の質感を表現するためには、少しずつていねいにきれいになじませてグラデーションを創っていくようにしましょう。


ベーグルStep3&Step4

Step 3:

  • 白、ライトオーカー、ローシエナで、全体の明るい部分に色が入ったらさらに陰影を見ながらバーントアンバー(#130)を入れていき、境目を指でなじませていきます。
  • ハイライトと陰影などのメリハリをつけながら少しずつ色を足してはなじませながら、ベーグルの表面の質感を出していきます。徐々にベーグルらしく、立体感が出てきましたか?
  • ベーグルの輪の内側にも、光が当たるところを見つけて、ハイライトを入れます。他の表面と同じように色を入れて仕上げていきます。

<mikiko's talk>

ベーグルとフィリングの組み合わせで私のお気に入りは、甘いベーグルに甘いものを乗せるのはもちろん好きなのですが…、ブルーベリーやシナモンレーズンのような果実系の甘いベーグルにサーモンとクリームチーズやチキンサラダ、シュリンプとアボガドなどの食事系フィリングとの組み合わせがとても好き。フィリングの塩気の中に果実の甘酸っぱさや生地のほんのり甘さを感じながら、一口一口かみしめていくのは、本当に幸せ!


Step 4:

  • 全体に色味が入ったら、セピア(#128)でシャドウを入れていき、ぐっと立体感を引き出します。ベーグルの形状や記事の重なりを意識しながら、色を少しずつ足しては指で伸ばして、ていねいにグラデーションを創り上げていきます。
  • 表面の表情を出すために、焼きムラなどをテラコッタ(#126)で、さらに強いハイライトを白で、少しずつ色や線を入れてはなじませを繰り返し、さらに質感を高めていきます。
  • 「美味しそう!」と笑みが出たら完成です。どうですか?見ていてうれしくなってきましたか?このベーグルは細かい輪郭もエッジを出す必要もあまりないので、優しい感じを残すためにブラックペンシルはあえて使いません。

vol.4 カラー

「描き方の基本 はじめてのパステル」表紙

今回は、お花を描きたいなという声もいただいたので...。2009年にチョークアートのページを担当した「描き方の基本 はじめてのパステル」から、カラーの描き方の撮影で使ったボードを順番に並べてご紹介します。

過去の記事はこちら ≫

「描き方の基本 はじめてのパステル」見開き

<使用画材>

  • オイルパステル
  • ブラックボード
  • 擦筆
  • カラー1

    Step 1

  • カラー2

    Step 2

  • カラー3

    Step 3

  • カラー4

    Step 4

  • カラー5

    Step 5

  • カラー6

    Step 6


  • ブラックボードに擦筆で輪郭線を下描きする。
  • 下描きに合わせてオイルパステルでラインをとっていきましょう。お花の柔らかさを意識するのがポイントです。
  • 花のメインになる白を下描きに沿って塗っていく。
  • 次に、中間色にあたる薄い黄色を、くるくると円を描くように塗っていく。白と黄色の境目を混ぜ合せるように指でなじませていく。
  • これがなじませた状態。中心のめしべ以外の部分をオレンジ色で塗っていく。全体的に塗ったら、指で花の内側の色をなじませていく。
  • 中心のめしべと茎を塗って仕上げる。最後に白のパステルでサインを入れたら完成。
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